<第三話>

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田辺「大丈夫だよ、瀬良は優しいし…オカルトに興味あるイケメンってなかなかいないからな」 瀬良「そ、そーかな…」 今はオカルトそのものになっちゃってるけどな。 トリガーは何だ? どうやったら抑制できる? 瀬良「俺、そんなにイケてるんかな……」 田辺「正直、みーんなに好かれてる瀬良が、何で俺みたいなのといるのか分かんないよ」 瀬良「田辺の前では素の自分でいられるんだよ。全力で自分を解放できちゃう? みたいな?」 店内の照明が落ちる。 ……解放の結果がこれか。このままだと、俺も瀬良も遠藤も、暗闇の中でポテトに溺れて死ぬぞ。 田辺「……瀬良には到底叶わないよ」 瀬良「そういうの嫌だよ、正々堂々勝負しよう」 田辺「勝負?」 瀬良「コクらないの?」 田辺「…いや、俺は別に」 瀬良「別に?」 田辺「遠藤とどうにかなりたいわけじゃないから」 遠藤はまだ意識を保てているのだろうか。 俺たちの話を聞いてるのだろうか……。 頼む、生きてるんだったら助けてくれ。
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