<最終話>

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<最終話>

(ドリンクバー/同日18時30分) 遠藤のために飲み物を用意する。 あいつ、何飲むんだ? 分かんないな……。 ポテトの山の中からべらべら喋り続ける客が近づいてくる。もちろん現象の影響を受けた調査官だ。 調査官「上層部から攻撃の許可が出ていますが遠藤指揮官はどのような指示を出しましたか教えてください教えてください」 田辺「遠藤が直接対処しています。もう少し待ってもらえませんか」 調査官「ですがすでに限界の調査官もいます私ももう喋りたくないです一言も一言も………」 店内の会話がぴたっと止む。 一気に静かになり、ドリンクバーの機械の作動音だけが聞こえる。 遠藤、やっぱりお前はすごいよ。 調査官「あ、れ……」 田辺「ごめんなさい。攻撃はまだ待ってください。友達を助けたいんです」
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