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泣きじゃくるS子に、
慌てて支店長が駆け寄る。
「あーん。いったーい!」
(ぷぷっ)
(くすくすっ)
「あ、コホン。S子君。」
「くすん。何ですか。くすん。」
「ほら、あの、隠さないと。」
「くすん。え?」
パンティ丸見え、の状態に気づき。
鬼のお面が軽すぎること、
そして誰も自分を助けようとしないことにも気づき。
S子の涙がピタッと止まった。
「やだぁ。」
慌てて立ち上がり、さそくさと出ていくS子。
(あー!スッキリ。
でも。泣きたいのはこっちじゃ。)
皆で大笑いしながら。少し泣き笑い。
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