最終章 4月 青い春

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胸の中に溢れてくる感情が呼吸をするのと同じくらい自然に口からこぼれた。 吐き出さなければ思いの大きさに胸が押し潰されて窒息でもしそうだ。 すると、私の言葉にオミオミが足を止めたので、私も足を止めた。 …しまった…。 朝から変なことを口走ってしまった…。 どうせまた…からかわれる。 慌てて「なんでもない」と言おうとすると、その口が塞がれる。 いつもなら…私を自慢気に見下ろしてニヤリと笑うのが定番なのに……。 なのに返ってきたのは今までで一番…優しいキスと… 始めて聞く台詞―――――― 「…俺も…」
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