5月末 小さな嫉妬ともう一人のいたずらっ子

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…どうしよう……。 本当に来てしまった……。 でも、待って。 なんかいろいろと飛ばし過ぎじゃない? もっと、なんかこう… 段階を踏んで…… そもそも、副社長とは関係じゃないんだし。 いや、でも、大人になれば、から始まることもある? 頭の中で何人もの別の自分がやんややんやとしゃべりだす。 そうやって、私はシートベルトを握りしめたまま本当の自分がどれなのか探していると、副社長の腕が伸びてきて、私のシートベルトを外した。 「少し上で飲んでからにしようか」 …飲んでから……その後は“何”? ワンクッション置くのは私への気遣い? …私、本当にこれでいいの? 脳内で思考が渋滞後、クラッシュして大惨事になりかけている。
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