5月末 小さな嫉妬ともう一人のいたずらっ子

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「私も…ベビーシッターとして、頑張ってるつもりなんですけど、晴臣くんて、私が呼ぶたびに私を睨むんですよ? こうやって」 私はオミオミの真似をして唇を突き出して副社長を睨んでみた。 …おお、こんなことするなんて、やっぱ酔ってる。 「…アイツはそんな可愛く睨んだりしないだろう? もっと目つきも悪い。君が睨んでも…可愛いだけだよ」 …って、そんなことを自然に口にするとは副社長……。 唇を突き出したまま顔が赤くなる。 …タコじゃないですか、これ。 私は引っ込みのつかなくなった唇でカクテルのグラスに再び口をつけた。 「…今も私がこんな風にこんな場所で飲んでるなんて知ったら、それだけで私を軽蔑しそうですよ。私のこといろいろと気に入らないみたいで」 「…そうなんだ。子供(ガキ)だからね。でも…アイツに気に入られなくたって別にいいだろ?」
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