69人が本棚に入れています
本棚に追加
頂き物♡(カラーリーフ様)
2021/06/11
文:カラーリーフ様
世を賑わす、義賊の妖、野良狐——。
弱き者を貶め、私腹を肥やす富豪から奪った金品は、彼の手により貧しい民に届けられた。
彼は足音も、気配すらなく、ただ静かに金品を置き去りに飛び立ってゆく。
その姿を僅かながら目にした者がこう言った。
口元を覆う鼻先の突き出た面、獣を思わせる天を向いた三角状の耳、まるで狐だ。
寄せては返す波のように広大で荒々しくも奔放な彼は、民衆の間で親しみを込め“野良狐”と名づけられた。
ある時は朝、ある時は夜、どこから来てどこへ行くのか、彼の正体を知る者はいない。
“わたし”以外は。
『野良狐のお面の下はどうなってるんだろうね』
『口が裂けているとか、ひどい傷があるとか』
『素顔を見た者は大変なことになるって』
今日も巷は、そんな噂で持ちきりだ。
だけどわたしは知っている。
彼の半分だけの、面の下を。
今、銅色の縁側で休むわたしのすぐ隣に寄り添う彼の、素顔を。
「何考えてる」
「あなたのことを、野良狐様」
そう口にすればあなたの眉間に皺が寄る。
そしてわたしの髪を撫でるがまま顔を覗き込めば、夕紅よりも鮮やかな瞳が一心にわたしを映した。
「その名で呼ぶな、お前だけは、俺の本当の名を呼んで、本当の姿を見ろ」
「…………はい」
骨張ったしなやかな手指が、獣の面をそっと外す。
月光を浴び煌めきを帯びた銀の長髪が、わたしの肩をかすめたのを合図に、瞼を閉じた。
『素顔を見た者は大変なことになる』
きっと、それが正解。
わたしはもう、彼のいない世には、引き返せないから。
カラーリーフさんのページ
https://estar.jp/users/395178406
※いただいたものをそのまま写したつもりですが、段落やスペース等が多少ずれてしまったりしているかもしれません。
それは私の単純ミスでカラーリーフさんの間違いではござません。
++++++++++++++
ぷぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!ヾ(゚ロ゚*)ツ三ヾ(*゚ロ゚)ノ
↑
読んだ時の私の反応
いやもうほんとにっ!いただいた時に吃驚しました!
素敵すぎるっ!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
前回のマスク男子を見てカラーリーフさんがSSを書いてくださったんです!
カラーリーフさん女神!(-人-)
私の中で野良狐が動き出しました。
自分の描いたものからこんな素敵な世界を作って下さって。
はぁ♡なんという幸せ♡(*ノェノ)
文字書きさんは本当に凄い。
文章で人を創り、色を作り、文字だけでその世界を創り出す。
そしてその情景を見せてくれる。
凄いなぁ…(語彙)
私は文章を書くのが苦手で…妄想は人より100倍(多すぎ)できるのですがw
なのでお話は書けません。
でもイラストを描く時に、どなたかが見て少しでも萌えを感じてくれればいいな…と思ってます。
この野良狐(呼び方決定です)は私の萌えを詰め込んだので、それに反応して下さったことが嬉しく、さらにこんな世界まで創ってくださって本当に嬉しかったです。
女神カラーリーフ様
素敵なSSをありがとうございました!m(_ _)m
++++++++++++++
自分のイラストをもう一回投稿するのもなんだと思いましたが、少し手を加えて載せちゃいました。
SSに寄せたくて色々描き込んだんですが…何か違う!…ってなって結局月だけになりました…orz
イラスト邪魔だったら遠慮なく言って下さいね!
ちなみにうちの子はフリーですので自作発言以外は好きに使って下さって結構です(*´꒳`*)
最初のコメントを投稿しよう!