3人が本棚に入れています
本棚に追加
現実
ジリリリ〜っと音が耳元でなり、びっくりして飛び起きた。
耳元で大きな音がして、鼓膜が破れるかと思って、眠気が一気に覚めた。
「夢だったんだ。」とほっとしながらも、少し心地よかったから、
夢だったと思うと残念で、また夢の世界に行けたらいいな。と考えてしまう。
今日もまた、退屈な毎日が始まる。いつもと変わらないバスに乗って会社に向かう。
社会人一年目で、最初はこれで自分も大人だと思って自分を包む世界がキラキラして、ワクワクするものだと思っていた。
でも、
そんな理想は働き始めて一ヶ月もしないうちに崩れてしまった。
何をしようと、私の意見は聞き入れてもらえない。
私は、その内、自分が空気なのではないか。本当は存在しないのではないか。と考えるようになった。
もう、
何もかも捨てて現実から消えてしまいたい。休憩中、涙が止まらなくなる。
最初のコメントを投稿しよう!