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日常
ゲホゲホと、息が止まっていたのではないかと思うくらい苦しくて目が覚めた。
起きるとどれだけ泣いたのかと自分でもびっくりする程、びっしょりと濡れている。
あの夢は何だったんだろう。夢を見る度に、リアルさがましてくる。
あの、あきとか言う女は私だった。
四郎という男は恋人だろうか。と気になって仕方ない。
その日は一日中、夢の事で頭がいっぱいになってしまう。ぼーっとしながら歩く。
『あっ、ごめんなさい!』
ぶつかりそうになるのを避けながら、前から来る男性とすれ違う。
「いえ、大丈夫です。」と男性と目が合う。
時間がスロモーションに流れているように思える。
その男性は、夢の中の四郎に似ている。
男性はニコリと笑って軽い会釈をしたので、私も戸惑いながらも会釈をしてその場を後にした。
あの夢は不思議な夢だったけど、夢の中の男性が現実にも現れるなんて、きっと、いつも通勤ですれ違っているのだろう。
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