懐古幻想奇譚

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その村では、ガラス細工を作るのが、村を挙げての事業。 いる…窯の奥に、大妖怪が… 硝子の妖怪様のおかげで、かまどのガラス細工がよくできる じゃじゃぬ。 拾ったガラス細工の奥には過去が見える。 未来が見える。 妖怪っぽいものは妖怪。 木の木目。 夏のうだるような暑さに、私は、空を仰いで何度も何度もため息をついた。すべての動きが鈍い。のろのろと蛇口に口を付けると、熱風が吹き付けた。 スイカを切ってくれたお祖母ちゃんが、ありんこの行列を眺めて、腰を深く曲げている。 熱風が吹き付けた。 夏である。 なにか起こりそうな予感がして、わくわくする。 陽だまりがゆらゆら揺れて、鼓動が高まる。しかし、暑さでなにもかもしんどいのだ。 ひいらり、ひらり。 桜の咲くころ、僕は生まれました。 傍らには先生。 何度でも何度でも、生まれて、繰り返す。 運命録。 文豪の辰ノ宮龍彦先生。奥さんがいて、綺麗な人で、怖がりで泣き虫。 文豪の眼鏡の内田蝉丸先生 内田百聞先生みたいな 裏山の面したところにある大きな家。よくそこの草むらで煙草を吸いながら昼寝。 伊邪那岐伊邪那美の山神神社の神主。こんもりと山になっている神社。 裏神として、風の神を祭っている。 子供の頃、子供の辰の中に入ってきて、名前をつけろ 拾われた子、風ノ宮 蛍。暗い子で、ときたま予言とかする。 美しく、閨に忍び込んでくる。 残酷で冷たい男。 奥方が、うなぎを買って来いというので、近くの魚屋まで行くことになった。夕暮れ時の、午後五時ほどのことだ。五時は、逢魔が時といって、魔が交差する時間帯であるらしい。 彼岸花を飾る家 彼岸花をさかさまに厠に飾ると、死んだ人が化けて出る。 厠に金で塗ったあさりを置いておくと、裏の神社の神様が化けて出る。 クラゲの神様、くらげを大量に食べると、呪いで、赤い斑点がでて、海の底へつれてかれていかれて、二度と戻ってこれない。 猟師の家だから、魚や海に関する言い伝えが多い。 金の呪いの家。 豪奢なことばかりしてきた家の末路で、きらびやかなものから離れられない代わりに、 狐の子供が生まれたり、家が燃えたりする。子供が大病をする。 恵比寿の神がでて、恵比寿に吠える犬をどけてほしいといわれて、親戚の家に犬を預けると、家が栄えた。 一寸法師がでて、家の娘を嫁にくれというので、くれてやると、家は安泰した。 賢い小坊主が、家を出て、神隠しにあってしまう。 犬の憑き物筋の家で、犬に赤いよだれかけを与えて、いい餌をあげると安産。 吉兆のしるし。 狐憑きの家で、家が栄えるが、近所からは嫌われていた。 嫌われるものを集めている。 夢を見て、自分の祖母に出会い、 彼岸花の咲く家。 闇魔 家に憑く妖魔。家を栄えもさせ、弱らせもする。光物が好きで、宝石の傍に潜んでいる。 オコゼの法師。ほら貝の吹く音に目が覚めて、お坊様は無事に去ったかと、桶を覗くと、腐っていた真っ赤なタイが息を吹き返していた。 神社に出る謎の化け物。カラスの神様の化身で、いたずら小僧を近寄らせまいとしていた。 山神神社で悪さすると、ぼっけがでるぞ、という言い伝え。狐の化身。 夜早く寝ないと枕返しがでるぞという言い伝え。 狐狸の類。 言い伝え。 神社の木の呪いの藁人形。狐が変わりに殺しにいくが、その代わりに指を切ってよこせといい、切った指でネックレスを作っている。 悪い勾玉…殺された悪路王が取り憑いていて、勾玉の持ち主に悪さを吹き込む。 その代わり、お金には苦労しないという。 沖のほうで、遭難しそうになっていた、舟が海の蛇神を退治すると、火の玉に導かれて、港に帰ってこられる。陸ではカラスが大量に空を飛び、雉が鳴いている。 磯神。色々な綺麗な貝が取れるところに住み、大漁を祈願する神社。 クラゲの神様… 狸が出る…なんでも、よく、裏山には狸がでる、狐がでる、幻想まやかしをよく言うおばあさんがいる。忌まわしい事が大嫌いで、いけんことをすると、容赦なく酷い目に合わせる。 武者魚 平家蟹 悲しい死に方をした、武者魚で顔が武者の顔をしている。 台所に、恵比寿様を飾っていた。 宮ホーホー 神社にでる化物。 白い着物を着て、石段に座ってにたにた笑っている。 海沿いの町で育った私は、なんだかやんちゃだった。
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