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それにしても、どんどん膨らむわね。
始めは、お菓子作りの過程として行っていた作業だったが、徐々に泡立てそのものが楽しくなってきてしまった。
「掃除機で吸えるかしら」
部屋を埋め尽くす泡を見て、ふと、そんな疑問が浮かんだ。
それでも、泡立てる手を止めることはない。
「そもそも、これって食べられる卵なのかしら。そうだとしたら、掃除機で吸うのはダメな気がするわ」
そう言って、泡立てを始めてすぐの時に味見で少し舐めてみたことを思い出した。
「まあ、美味しかったし。大丈夫よね」
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