美女の解体(ホラー詩集)より

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私は女の体に異様に執念を燃やしていた。解体したくて仕方がないのだ。特に膣から子宮方面をこの目で見てみたい。それも美人に限る。それ以外の女ははっきりと言って豚だと思っている。美しい女性の下半身を切り裂いてしまいたい。女という男にとって永遠の謎を一つ残らず解体したいのだ。男を蠱惑する瞳、私はその秘密を我が物にしたいんだ。生きている女は無理だ。すぐに金切声を上げて助けを呼ぶだろう。それも気に食わない。自らの危機は自分で救ってほしい。私は女という生き物をとことん理解できない。幼児の時はただの亀裂だった一本線の性器が成長するにつれて沈着し世にも奇怪な形を帯びてくる。女は自分の性器をまじまじと見たことがあるのか。よく平然とした顔をしてすましているな。醜くてたまらないと言って自殺した女はいないのか。私は女の性器の変遷について非常に興味がある。 美しい女が爽やかな瞳の輝きでこちらを見るとゾクゾクする。私は入社まもない女性社員に人気がある。にこやかに親切に振る舞うからだ。年増の女には一瞥もしない。まだ死なないのかと氷の目で見る。だから会社の女性の私への評価は両極端である。若くて可愛い美しい女性にしか興味がないのだ。それも解体することしかね。私はある若い女性社員に目星をつけていた。この女なら女の不可思議な秘密を明らかにしてくれるだろう。 ホテルの部屋に入るといきなり抱きついた。女は声を上げた。早速舌を切り取った。全裸にすると神はなぜ女という動物をこの世に生んだのだという怒りに駆られた。私は女の性器の腐った肝臓のような小陰唇から腹に向けて一気に切り裂いた。様々な臓物が溢れてくる。私は膣をたぐり寄せ子宮を白日のものに晒した。グニャグニャした肉塊がそこにあった。これが男を一生悩ます性器と子宮か。私はつばをはいた。これがあるからこの世は滅びない。私は人間が滅びることに異常に興味があった。この出来損ないを巨大な容器に入れ、片方から女を入れ片方からミンチになった女が出てくるのに異常に快感を持った。私はなおも女を解体し乳房を切り取り乳首を吸った。血しか出てこない乳首のせいで口が真っ赤になった。女の頭蓋骨を砕き脳を引っ張り出して鋭利な刃物で幾重にも切断した。これが女の全ての魅力を司っているのだと思うと興奮した。だがそれはただの醜い肉塊だった。私は女の瞳を抉り出し見つめ合った。これが俺の心をぐちゃぐちゃにしたのかと思うと異常に憎くなって思い切り潰した。腸を抜き出した。それは異常に長い糞袋であった。臭い女だと言いながら私は解体から分解へと移った。肉切り包丁でこまぎれにしていった。もうどこの部分がどれかわからなくなった。私は立ち上がりこうつぶやいた「これが女か」 翌朝ホテルマンに部屋に来るように命じた。彼は部屋に入るなり腰を抜かした。震える手で上司に連絡した。警察が来てあまりの惨状に反吐を吐くものが続出した。私は落ち着いた様子でこういった。「慣習に過ぎないんだよ」 出口から出ていくと野次馬の山だった。私はその中から可愛い子を見つけ出し最上級の笑顔を送った。
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