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ゆめみらいの編集部もはいっているこのビルの一階はカフェになっている。カフェの名前は「バウバウ」、宅配サービスはやっていない。
ここは、たまにゆめみらいの編集員たちもお昼を食べにくる。
ドアの鈴を鳴らしながらサキが入ってきた
「あれー、店長。オウムはどこに行ったんですか」
「あ、店先に出してるとさ、ちょっかい出されちゃうんだよね。だからしまってるの」
「そんな悪質な人がいるんですか?」
「いやー、それが人じゃなくてカラスなんだよね」
「へー、そんないたずらカラスもいるんですね。でもカラスに助けれたこともあるんですよ。ぼんやり歩いていたらカラスが私の頭にクルミを落としてきたんですけど、それで車道に飛び出さなくてよかったなって思います」
そう、この『サクラカラス』というストーリーにおいてカラスは必ずしも悪者ではないのだ。
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