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家と仕事と彼の病院と その繰り返しの生活がはじまり 病院から帰っても 心電図が弱くなったと連絡がはいれば また高速を飛ばしてUターン 機械につながれ 心音の山が 大きくなったり小さくなったり 機械だけの音 心臓の動きを表すハリ 顔を近付けて呼び掛ける 手をさすると たまに目をあける 何か言いたそうに口を動かすけれど 言葉はでてきません 休みの日は1日病院で ベットの横に座り 頭をのせて寝たり 手をつないだり 離れようと思っていた私なのに 今は彼の側でいたい そう思ってました
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