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400リレー、結果はいつも通りだった。
次の試合には出場できなかった。
本当に最後。全てがラストだった。
部活が終わり、
みんなで集まりミーティングをする。
夕日が陸上トラックを照らしていた。
あぁ、最後だ。
この景色も、
こうやってみんなで練習することも
たぶん、もうないのかな。
そう思うと何だか切なくて、
とてつもなく寂しいように感じられた。
さよなら。
みんなで挨拶をする。この日、私は短距離走の選手として陸上トラックに別れを告げた。
私は、泣いた。
多くの三年生は泣いていた。
みんな、本当は勝ちたかった。
あきらめたくなかった。
でも、どうすることもできなかった。
ただただ、泣くことしかできなかった。
だけど、後悔はなかった。
私は陸上に、みんなに出会えたから。
最後まで自分に挑戦し、
自己ベストを更新することができたから。
私は涙をふき、立ち上がった。
きっと、この経験は私の糧となるんだ。
ただ変わらないのは、これからも私は、
短距離走の記録を更新するように、
自分自身に挑戦し続けるんだ。
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