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「何や!何でこんな事するんや、お前は何がしたい!」
水本だった河童の化け物にそう告げるが、聞けているのか聞こえていないのか解らず、和尚は両手に医師と救急隊員を引きづりながら何とか入り口付近までやって来たが、残った救急隊員の前で河童は座り込んでいた。
「ちょっと待て!お前何する気や!!」
河童である水本は、倒れた救急隊員の尻に腕を突っ込んでいた。まるで人体の中身をまさぐる様に手探ると、身体の中から血にまみれた球を取り出しそれをそのまま口に運んだ。
グチャグチャと裂けた口の所為か、咀嚼音と共に嚥下する音まで聞こえて来きた。不快な音で気味の悪い建物内は更に不気味に淀む。
「何食うとるんや!お前まさか」
和尚は水本がもし本当の河童であると考えれば、恐らく救急隊員は既にこと切れているのだと感づいた。
「くそっ、、、、、、、、シリコダマか」
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