『極道恋事情』脇道逸れ話

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『極道恋事情』脇道逸れ話

『極道恋事情』採掘場の麓の村で集団生活の巻♪ 普段は整髪料で髪をバックに撫でつけている周のちょっと珍しいラフスタイル。 この後、攻め子たちはえらい目に遭うんですが、今回は周よりも鐘崎の方がピンチ度が高かったり(〃艸〃)♪ e87eb914-63c7-4423-8b5d-eb4e07629c42 きっと目の前には冰がいる(≧◡≦) -------------------------------------------------------------------------------  ある朝、周が水場で顔を洗っていると、 「白龍、お待たせー! はい、これいつも使ってるやつ」  髭剃りとタオルを持って冰がやってきた。 「おう! さんきゅな!」  手渡されたタオルで濡れた顔を拭う。朝は冷気が立ちこめているが、清々しくて心地好い。 「でも、アレだね。ちょっと髭が伸びてる白龍もシブいよね」 「あ――? そうか?」  言葉通りにドキマギとした視線で見つめられて、一気に気分が上昇――。  だったらしばらくは剃らないで伸ばしておくかなと思った周だった。 ------------------------------------------------------------------------------- なんていう妄想(* ̄m ̄)ププッ 439f436b-9537-452e-b050-8ca40771edec こっちは鐘崎。(CASは旧ば~じょん) -------------------------------------------------------------------------------  周らの会話を横目に、『ふぅん?』と、片眉が上がってしまう。 (俺も伸ばしてみるかな、髭――)  それで紫月の頬を擦るのも悪くない。きっと『ジョリジョリする!』とか言いながら喜んでくれるに違いない。 (うん、やはり伸ばそう)  内心でチラッとそんなことを思った鐘崎だったが、次の瞬間の紫月のひと言で暗転――。 「やっべ! 髭剃りの電池切れてっじゃねっか!」 (――えッ!?) 「ここいらじゃ電池売ってっトコもねえだろうし、帰るまで剃らなくていっか!」  どうやら紫月の方が伸ばすつもりでいるらしい。 (や――、お前は伸ばさんでいいから!)  たまの秘境の地で――儚くも”萌え妄想”が砕け散った鐘崎だった。 ------------------------------------------------------------------------------- きっと遼二はこんな顔してたことでしょう↓ (((;꒪ꈊ꒪;))): ということで、極道恋事情脇道逸れ話でした。
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