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チロチロとのびてきた真っ赤な舌がペロンとちびガエルをなめました
「どしたのかなあ? 迷子なのかなあ? オイラがあんないしようかなあ」
ヘビはもうダラダラとヨダレをたれています
――虹色の花、なんか探さなきゃよかったよ
たびになんかでなきゃよかった
さいしょから、ちゃんとあやまっておけばよかった
かあさんととうさんにもう会えないかもしれない
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい
ヘビがニッコリ笑ってちびガエルを一飲みにしようと大きく口を開けたその時です!
「坊や、背中に乗りな!」
目の前にいたのはあの金色冠のトノサマバッタです
ちびガエルは言われた通り、トノサマバッタの背中にしっかりとしがみつきました
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