33人が本棚に入れています
本棚に追加
ヘビがガチンと音を立てて口を閉じた時には
ちびガエルの姿はそこにはもうありませんでした
風のように早く、誰よりも高く
トノサマバッタはちびガエルのお家に向かって空をかけぬけます
遠くにうすむらさきの羽根のちょうちょがこちらに飛んでくるのが見えました
その後ろにはとうさんガエルとかあさんガエルがピョンピョンピョン
ちょうちょは二人をつれてきてくれたのです
「おかえりなさい、ちびガエル」
とうさんガエルがよしよしと頭をなでてくれました
「おかえりなさい、ちびガエル」
かあさんガエルは泣きながら抱きしめてくれました
最初のコメントを投稿しよう!