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他にも中央政府が所在する首都惑星や、惑星系外からの来訪者のための出入国管理を行うイミグレーション惑星なども細かく制定されている。
「あ、相手の手伝いくらいならさ……その……で、できそうじゃん」
マイカは更に顔全体を紅潮させながら話した。
「マイカの頭の中はエロで一杯なのねぇ」
「ち、違うわよっ!! あんたが変なこと言うからでしょ……」
マイカは怒鳴りつけた。
「何が変なの?」
ファブリーの唸るような堂々とした声が頭上で響いた。
「ファ、ファブリー!」
マイカとミルアが振り返った視線の先には、どちらかと言えば猫や豹に似通った顔形をした人間が立っていた。足は二本だが腕は四本もあり、非常に大柄に見える。下段の腕で腕組みをしながら、上段の腕ではユニバーサル・インターフェース・モニターを操作している。
「それで?」
顔を引きつらせる二人とは対照的にファブリーは何食わぬ顔で迫る。
「あ、あのね、マイカがね、アモーニスの男とは付き合えないなぁって……」
ミルアはマイカに押し付けるようにいつもの三倍の速度で逸早く答えた。
「えっと……そんな感じ……ゴメン」
後れを取ったマイカは引きつった笑顔で答えた。
「そんなのお互い様でしょ。私だってテラレアの男となんか付き合えないよ」
「そうだよね……」
マイカは苦笑いを浮かべながら相槌を打った。
「ほら、もうすぐ目標の地点だよ」
前面に広がる大きなモニターには外の景色と、一部に大雑把なマップが表示されている。マップ上には目的地を示したマーカーと現在地を示すマーカーも表示されている。
「うん、そろそろだね」
マイカは席を立った。
「ねえねえ、デニムの短パンも可愛いけどぉ、マイカにはミニスカートが一番だよぉ」
ミルアは本日一番の真面目な表情をマイカに向けていた。
「仕事の時はこっちの方が動きやすいの」
またもやの唐突な話に思わず真面目に返していた。
マイカは単純に動きやすい服装を好んでいた。ただミルアの手前、少しお洒落なトップスにデニムのショートパンツがマイカにとっての妥協点だったのだ。
「それは違うよぉ。仕事の時もね……」
「ミルアちゃん、今はお仕事優先だよ」
ファブリーは長くなりそうなミルアの話を遮った。
「そうだった。ごめんなさーい」
「じゃあ、後はヨロシクね。上との定期連絡、忘れないでね」
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