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「急になんかごめん・・・・」
「あ、ああ。手なんか食べるなよ。びっくりするだろ。そんなにお腹すいた?」
「うん。GM(ごめん なさい)」
「いいよ」ポン、と頭を撫でられた。「じゃあまた後で。昼、一緒に食べよ」
「うん。食べる!」
「二限が終わったら、迎えに行ってやるから」
「うん。待ってるね!」
「じゃ、な」
海里ちゃんは手をヒラヒラさせて、颯爽と去って行った。
KK(かいりちゃん かっこいい)――!!
あああ、僕、海里ちゃんの一番になりたい。
海里ちゃんが好きになってくれるような・・・・って、あれ。待って。
海里ちゃんが好きになるのは、どっちだろう?
男? 女?
僕はどっちも被っているから、持ってこいだと思うんだけど、それ言ったらダメだよねぇー。はあー。
がくっと肩が落ちる。今日の授業はイケメンの先生の授業だから嬉しい筈なのに、海里ちゃんに意識が行くようになってからは、今一つ身が入らない。
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