第1話 ~政海ちゃんと海里くん~

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  「急になんかごめん・・・・」 「あ、ああ。手なんか食べるなよ。びっくりするだろ。そんなにお腹すいた?」 「うん。GM(ごめん なさい)」 「いいよ」ポン、と頭を撫でられた。「じゃあまた後で。昼、一緒に食べよ」 「うん。食べる!」 「二限が終わったら、迎えに行ってやるから」 「うん。待ってるね!」 「じゃ、な」  海里ちゃんは手をヒラヒラさせて、颯爽と去って行った。  KK(かいりちゃん かっこいい)――!!  あああ、僕、海里ちゃんの一番になりたい。  海里ちゃんが好きになってくれるような・・・・って、あれ。待って。  海里ちゃんが好きになるのは、どっちだろう?  男? 女?  僕はどっちも被っているから、持ってこいだと思うんだけど、それ言ったらダメだよねぇー。はあー。  がくっと肩が落ちる。今日の授業はイケメンの先生の授業だから嬉しい筈なのに、海里ちゃんに意識が行くようになってからは、今一つ身が入らない。
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