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ふおおお・・・・。それ、いいっ!
僕は『海里ちゃんだけのまりなだよ』って、言ったらさ、もしかしたら海里ちゃんをメロメロにさせられるかも!
そのまま恋人に・・・・なったりできないかなぁ、なんて考えていた所に、政海、と海里ちゃんが声をかけてくれた。
『なあに? 海里ちゃん・・・・』
僕に惚れたから、恋人になろうって言ってくれるのかな!?
『いい声で歌うな。政海、見直したよ』
海里ちゃんが微笑んでくれた。
ズッキューン!!
自分の妄想の海里ちゃんにハートをブチ抜かれた。
ううう・・・・海里ちゃん・・・・それ以上カッコよくならないで。
他の女の子に、嫉妬しちゃうよ。
海里ちゃん。
どうすれば、君の一番になれるんだろう。
キモ男の僕なんかが、君の一番になるなんて無理だって思う前に、探してみよう。何時も僕は頑張る前から諦めていたけれど、海里ちゃんの事は諦めたくない!
僕は美乃梨ちゃんに軽音サークルに入る約束をした。始業のチャイムと同時にイケメン教師が室内に入って来たので、背筋を伸ばして前を向いた。
先生を見て、海里ちゃんの方がカッコいいな、と思った。
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