リバース!? ～美少女ヒーローに迫るのは、実はイケメンヒロインです～【完結】

第２話 ～海里くんと政海ちゃん～

　それより、ひとつ屋根の下の件が相当危険だという話だ。私と政海は昔から仲もいいし、しかも政海が女にチェンジしたもんだから、間違いなんか絶対に起こらないと、互いの両親は安心しきっているのだ。普通、男女が一緒に暮らすなんて、問題ありまくりだろ？
　逆転しているとはいえ、一応健全な身体の男女がひとつ屋根の下に暮らしているんだ。だが、政海は私を襲ったりしない。百パーあり得ない。

　しかし、その逆は誰も考えないのだろうか？

　私が政海を襲う可能性は、ウェザーニュースの出す天気予報や降水確率よりも遥に高いだろーって、ちょっとは思わんのだろうか。でも、そういう事に全く考えが及ばないから、信頼されているのだろうと推測するが、そのうち期待全般を裏切る事になりそうで怖い。

　もし万が一政海を襲って傷物にしたら、私は政海のオカンになんて言えばいいのだろう。

『うちの可愛い政海ちゃん（息子）を傷物にしちゃうなんてっっ。およよよ････！』

　ああ、オカンよ泣かないで。