50人が本棚に入れています
本棚に追加
それを見た男は、女を絨毯の上に押し倒した。
荒々しく触られる女の体。産まれたままの姿にされた女は、唇を噛み締め、目を強く瞑り耐え凌いでいる。
男にとっては悦楽。女にとっては残酷なその行為が黙々と進む中、男はナイフを置き、ズボンを脱ぎ捨てた。
そしていきり立ったその物を、女の象徴に挿入した。
「…や、やだ!」
それまで耐え凌んでいた女は、突如目を開け、大声を張り上げ両手を激しく振り回した。
「黙れ!」
男の手の平が、女の口を覆った。
女は口を抑え付けられながらも、激しく抵抗している。振り回す女の腕が、男の顔を捉えた。その瞬間、男の顔からサングラスが弾け飛んだ。
露わになった男の顔を、女は泣きじゃくりながら、しっかりとその目に焼き付けている。
「…見たな」
そう言った男の目は、獣を狩る野獣のような目付きをしている。
男は口を抑え付けていない方の手で、床に転がるナイフを掴んだ。そして、女の首から鮮血が吹き上がった。赤い斑柄になった男は、天井を見上げ、恍惚の表情を浮かべている。その様子を見ていた茜は、同じく恍惚の表情を浮かべた。
男は動かなくなった女の体で、自らの欲求を満たした。満足した男は、女の死に顔に優しくキスをすると、全裸になり部屋を出た。
暫くすると、感極まっている茜の耳に、シャワーの音と共に、男の鼻歌が聞こえてきた。
「…凄いもの見ちゃった」
その音を聞き、ようやく我に返った茜は呟いた。
暫くすると、男はタオルで体を拭きながら、女の遺体が転がる部屋に戻ってきた。
男はうっとりとした目付きで女の遺体を見詰めると、部屋の中を物色し始めた。
最初のコメントを投稿しよう!