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 ルイに落とされた美和は岩場に身体を打ち付け、四肢があらぬ方向へと捻曲がるも、すぐに元の身体に戻った。  サイモンはと言うと、途中で体勢を整え、またルイを追って行った。 「いたたた……。もう!いくらでも再生出来るからって、扱い方が酷すぎるわよ!」  そう愚痴りながら、美和は身を起こした。すると、後方から紅砂が現れた。 「あ、ちょっとあんた!あたしを運んで行きなさいよ!!」  美和に呼び止められ、紅砂は足を止めた。 「別にいいですけど、僕こそあなたを憤怒岳の火口へ投げ入れる可能性がありますけどいいですか?」 「んー、まあ、取りあえず仕方がないわね。それでもいいわ。連れて行って」 「分かりました」  斯くして、紅砂は美和を連れて憤怒岳の頂上を目指した。  ルイは既に火口付近へと近付いていた。だが、その火口付近には、別の方向から、コンラッドとザンが近付いてきていた。 「くそ!厄介なのがいるな」  ルイがスピードを上げると、卯月はルイの身体にしがみついた。上空の強い風だけで、吹き飛ばされそうだ。
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