一夜限りの、温かさ。

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「何で、助けてくれたんですか?」 「ガラの悪い奴らがいるなって、ずっと警戒して見てたんだ。あいつら、君みたいな可愛い顔した男の子を捕まえて、集団レイプ動画を撮りたかったみたい」 「なっ……」 「二次被害がないように店には匿名で連絡しておくけど、あの店のスタッフがどれだけちゃんと機能しているか怪しいから、念のためにあの店にはもう行かない方がいいよ」 そう言えば、受付で年齢制限をちゃんとされなかったことを思い出す。やっぱり、かなり危険な店だったんだ。 「……もう、行きません」 「うん。もっと安全な店がたくさんあるはずだから」 「……ああいう店自体、もう行きません」 ……襲われそうになって、もちろん怖かった。 だけど、そもそもそれ以前にーー。 男同士で抱き合ったりキスしている人たちをたくさん目にした。 セックスしているであろう喘ぎ声も、至る所から聞こえてきた。 ーー俺はそれを、気持ち悪いと思った。
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