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道程:[レライ]其の1
お目覚めですか?
如何です? 物語に触れたご気分は。
……そうですね。確かに夢を見ている感覚に似ているかも知れませんね。
とかく、それがこの糺明館における『物語に触れる』ということなのですよ。
こればっかりは、慣れていただくしかありません。
これをどうぞ。
目覚めのワインです。
きっと気分がよくなりますよ。
え?
あぁ、そういえば……。
申し遅れました、私はこの館の水先案内人の一人。
レライ、と申します。
以後、お見知りおきを。
これですか?
この弓は……そうですね……、別に無くてもよいのですが、一先ずの護身用といったところです。
ご客人には何の危害も及びませんから、ご安心ください。
さあさ、では引き続き物語に触れていきましょう。
次は少し続けて、四つの物語に触れていただきますね。
なあに、問題ありませんよ。ご客人は先程の経験で、僅かではありますが身体が順応し始めておりますから。然程、影響はないと思われます。
では開きますね。また、お目覚めのときにお会いしましょう。
いってらっしゃいませ。
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