とっても腐ってると思うの

1/1
前へ
/44ページ
次へ

とっても腐ってると思うの

 偏見かもしれませんが、こういった書き物をしている方々は、割かしオタク傾向の強い方が多いと思うのですが、いかがなものでしょうか。違うと言う方がいたら、ごめんなさいです。  そもそも、何で小説や文章を書こうと思い至ったのか。何かに興味を持ったからではないですか。興味のある対象を調べて面白いと感じ、自分が思ったことを書いてみようと思ったのが、きっかけではありませんか。  それが漫画やアニメかもしれない。  それが科学や文学かもしれない。  それが歴史や哲学かもしれない。  興味の対象は人それぞれ。でも、人に面白いよと知ってもらいたい。じゃぁ、紹介してみようかな。ってな感じではないかな。  もしくは、自分の中の何かに突き動かされて、うわぁ~! と勢いで書かずにはいられなくなったといった感じかな。  自分は、そうですねぇ。友達と交換日記(古いなぁ)をしていて、そこで何故かリレー小説を始めたんです。当時好きだったアニメに寄せた感じのSFっぽいもの。恐らく、内にたぎる何かを出したかったんだろうな。  これで近くに同人誌を作ってる人がいたら、その時にしっかりとオタクへの道に進んでいたんでしょうが、中学ではそんな人はいなかったんですよね。ただのアニメ好きで漫画好きの時代でした。  高校に進学して、漫画好きなために、漫研への扉を叩きました。で、そこの先輩が格好良くて、しかも絵が半端なく巧かった。自分は絵は好きでしたが、どちらかと言えば文章の方がやってみたくて、文芸班(うちの地方は部じゃなくて班と言ってました)を掛け持ち。でも、こちらは、活動実態がほとんどありませんでした。  漫研はマメで、文化祭以外でも、デパートでのイラスト展や同人誌を作るなんてこともやってましたし、放課後も空き教室に集まってはワイワイとしていました。同好会だったので部室が無かったですね。  文芸班は部室はありましたが、活動は文化祭直前に原稿を集めて、印刷屋さんに放り込むだけ。部室を使い、色々とやり始めたのが、二年になってからかな。図書館の常連で図書委員だった友人が掛け持ち文芸班で、同じクラスの人も、その図書委員と同じ別の班にいて、実は推理小説を書いているという事実が発覚して文芸班を掛け持ちするようになって、三人で部室を利用するようになりました。  漫研は漫研で面白く、しっかりとそこで同人誌を作ってイベントへ行ったりしましたね。  文芸班は真面目な活動もしなければいけないので、顧問の先生と某小説かゆかりの場所へ行ったり、文豪の年表作りをして文化祭での発表展示にしたりといったことをしてました。職員室に入り浸って、文化祭前に入校原稿の入力をしてたなぁ。  そんな高校生活をしてたんですよね。オタクではあるけど、腐ってはなかったですよ。腐ったのは社会人になってからです。  職場が同人誌を扱った出版社でした。  資料と言い、春夏秋冬イベント会場で同人誌を買い、選別してアンソロジーを作るという会社でして、事務職でしたがイベントにも駆り出され、編集部にも駆り出され、連日帰宅は、ほぼ終電。泊まりもボチボチという超ブラック会社の社員でした。  そんな時期に高校の漫研仲間とイベントで本を売るまではしないけど、好きなサークルの人に読んでもらいたいよねという、結構とんでもない理由で同人活動を始めたんですね。この時から立派に腐っていったという感じです。 ※続いちゃいます。短くするつもりだったんだけどなぁ。
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加