書き方について その2

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書き方について その2

 前回は書きはじめの事を書きました。今回は物語の捻り出しとでも言いますか、いわゆる流れ的なものの決め方かな? あ、道筋。コレが合ってるかも。  今書いているのは、エブリスタの超・妄想コンテスト。テーマ「昼と夜の間」です。未投稿のうちにネタばれになりますが、まぁ、閲覧数が少ないからいいかなぁっと。他のサイトの方は暇な時に覗いてみて下さい。こんなこと書いてたなぁと思いながら作品を読むのも一興かと思います。実際に本編を投稿するのは10日後あたりかなぁ。タイトルは決定しているので、最後に書いておきますね。  さて、まずは前回のように書きはじめの様子から。コンテストなので、テーマが決まっています。まぁ、単純に夕暮れを想像しました。  夕暮れ=徐々に暗くなる=アンハッピー  話の内容は報われない感じのものと思い、そのつもりで夕暮れの描写を始めます。 【一面が橙に染まる。暖かな空が徐々に闇を孕み、青黒い色が日を喰らい、橙は次第に色褪せ、赤に変じて行く。山の端は燃え上がるように赤く、何処か血を思わせる。】  浮かんだもののシーン書きです。まだ推敲前なので、重複用語がありますね(これを読み返して、先程本稿を直しました)  話を作るベースがこのシーンです。ここまで書いたら、浮かんだのが一人の女性でした。  絶望的な気持ちを抱いた女性。  さて、この女性はどんな人物か。夕暮れに佇み、山を見ている。ああ、山に行くんだろうなぁ。じゃあ、何で行くの? 願掛けかな? それだと面白くないし、物語としてどうなの?  さて、ここからが捻り出し。というか、とにかく、曖昧なままに書き進めます。  江戸時代的な背景をイメージしていると、女性は山間の貧しい部類の村に住む女性となり、夫を想い、どうしても夕暮れ時に、目の前の山へ登る決意をしているご様子。  で、ここで以前書いていた、飢饉で子供を食べる母親ってのを思い出し、カニバリズムでやってみるかと方向性が決まりました。ーすみません、こんなネタ出しで。  そうなると、山の上には即神仏(そくしんぶつ)があるって設定で、女性には死にかけの夫がいること、夫の為に、薬として木乃伊(みいら)が必要になっているんだと、具体的な展開が見えてきました。  いきなり木乃伊を薬にと話を進めても、読んでいて読者がわからんだろうということで、薬売りを登場させました。でも、木乃伊は高価であり、滅多矢鱈と出回るもんでもありません。さて、どうしたものか。  これ以上書いてしまうと、ほぼ展開が読めてしまうかな。作中の具体的な話はここで止めます。でも、ネタばれはこの後もありです。  薬売りから入手した木乃伊。即神仏も木乃伊。木乃伊=薬ですよね。女性が山へ向かう必然性の出来上がりです。 ※続きます※  
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