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「勝哉さんは高校を卒業したらどうするんですか?」
学校が終わり勝哉宅に遊びに来ていた尾澤氏
「そーだなぁ、取り敢えずバイト掛け持ちすっかなー」
布団の上で寝転びながら勝哉さんはそう言った
「掛け持ちですか?」
「おー、それかホストでもやるかぁ。手っ取り早く稼げそうだし」
「ホスト!?や、それはやめて下さい」
「ああ?」
申し訳ないが勝哉さんのような強面ではちょっと……
それに余り他の人と仲良くして欲しくない
「何だ?ヤキモチか?」
「ええ、嫉妬してしまいます」
「お?やけに珍しく素直じゃねーか」
「私はいつも正直ですよ。なのでホストはやめて下さいね。それに手っ取り早く稼げそうだなんて夜のお仕事を甘く見てはいけません」
「へーへー」
水商売も立派なお仕事だがこう見えて私もかなりのやきもち焼きだ
仕事だとは言え勝哉さんにベタベタしていいのは私だけなのですよ
こんな事を考えてしまうなんて……
朔夜の憂君に対する溺愛が私にも伝染してしまっているのかも知れない
「あーあ、俺も一人暮らしすっかな」
「勝哉さんも?」
「いつまでもこんなババア屋敷にいられねーよ」
「ババア屋敷って……ご実家でしょう?」
「ババア屋敷だよババア屋敷!!あいつらマジ揃うとすげぇうるせーんだよ!」
「賑やかで良いではありませんか」
「俺はやかましーのが嫌いなんだよ」
やかましい……
「私がやかましくなったらどうしますか?」
「あ?」
何となく聞いてみた
「……じゃあ試しにやかましくなってみろよ」
「え?」
「ほれほれ」
「…………」
難題だ
「お前には無理だっつーの」
そう言いながら勝哉さんは笑った
やかましい……
「まずそのやかましいと言う基準は何なんでしょう?よく喋ると言う事とはまた別ですよね?勝哉さんにとってやかましいとは一体何基準でそうやかましいと捉えるのでしょう?よく笑う事をやかましいと言うのでしょうか?それとも女性特有の高い声が貴方にとってそうやかましく聞こえ……」
「悪りぃ、ある意味てめぇーもやかましかったわ」
「え?」
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