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『ん、風呂上がったから早く朔夜も入って来なよ』 帰ってから真っ先に入浴を済ませた憂 「分かった。眠かったら先に寝てなよ」 『うん』 俺の言葉を聞いて真っ直ぐに寝室へ向かって行った それから自分も入浴を済ませ、暫くリビングでくつろいだ後寝室へと向かった 「……あれ?まだ起きてたの?」 『うん』 憂を起こさないようにゆっくり入ったのに憂はまだ起きていた 『何だか眠れなくて』 「……そっか」 『うん』 すると、憂は起き上がり俺の体の上に跨って来た 『する?』 「ダメだよ。明日学校でしょ?」 『そうだけど……したいんだ』 「…………」 憂がこんな事をする時は必ず理由がある 不安がっている時だ 自分も上半身を起こし、憂を抱き寄せ深く口付けた 『んっ』 こうする事で少しでも憂の不安を取り除く事が出来るなら…… 『あっ……朔っ……』 「大丈夫、明日学校行けるようにちゃんと手加減するから」 『手加減しないで』 「今日だけだよ」 憂が俺を求めてくれるのなら…… 「大丈夫?」 『うん』 それから次の日、2人でまた学校を休んだ 『ごめん、朔夜も休んでばっかだとマズイよな』 「大丈夫」 昼過ぎまで布団の中でずっと引っ付いていた 「いい加減そろそろベッドから出なきゃいけないね。お腹空いたでしょ?」 『ううん、朔夜でお腹いっぱいだから大丈夫』 そう言って優しく笑い掛けてくれた憂 も、悶絶…… なんて可愛いんだ 「そんな可愛い事言ってたらまた襲うよ?」 『ん?する?』 「…………」 全く、この可愛過ぎるこの生き物は…… 挑発して来る憂を見て苦笑いしてしまった だけど、本当に心配だ 憂は本当に分かり易いから…… 「取り敢えず冷蔵庫の中を見てくるよ」 そう言い、憂にキスをしてから服を着た 憂の不安を完全に取り除いてあげたい 抱く事以外で、俺は憂の為に一体何をしてあげれるだろうか .
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