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受験が遂に終わり時期はバレンタイン 気が抜けている颯太にまた一緒に手作りしようと誘われたが…… 今年のバレンタインはさてどうしよっかな 「リベンジだぜ!!」 あの時と同様学校帰りに颯太とチョコの買い出しに行き、購入した材料は全て俺んちへ 『受験終わった瞬間お前超元気だな』 「そりゃ勉強から解放されたからな!マジしんどかったぜ」 『でも合格発表まだなんだろ?』 「ぐっ!!お、おう……でもそろそろ出ると思う」 『楽しみだな』 「全然……だがしかーし!今はそんな事はどうでもいい!去年は手作り出来なくて市販のやつ買ったけど、今年は作るべし!」 『去年……』 あー 『……そうだな。まぁ頑張って作るか』 「やる気ねーなお前」 『だからイベント疲れだっての』 「この贅沢もんが」 それから週末、また颯太が朝一で俺んちに突入して来た 勿論俺は爆睡中だった 『お前本当早過ぎる』 「9時9時!全然早くねえ!ほらさっさと作ろうぜ!」 『眠……』 「寝るな寝るな!!!」 今日は颯太と一緒にチョコ作りするって言ったらまた潔くOKしてくれた朔夜 楽しみにしてるって言っていたけど…… 「生チョコ生チョコ〜」 変な歌を歌いながら俺んちのキッチンを漁る颯太 取り敢えず生チョコに挑戦しようってなったんだけどちゃんと出来るか不安だ 「大丈夫!溶かして混ぜて固めるだけだから超簡単!」 『それだったら自分んちで作りゃ良かったのに』 「だから親に何言われるか分かんねーんだよ!」 『俺を利用しやがって』 「別にいーじゃんお前だって朔夜先輩にチョコ……っておい食うなッッ!!」 『ん?』 「やっぱ1回経験したからチョコ作りも余裕だな」 『そーか?』 だが再び戦場になっている俺んちのキッチン これ朔夜が見たら怒るだろなー 「さてさて、チョコは固まったかなー?」 溶かしてただ生クリームを混ぜたチョコを見に冷蔵庫へ…… 「あ?全然固まってねーぞ」 『え?』 まさかの失敗…… 後に調べてみると、植物性の生クリームがどうやらダメだったみたいだ なんだよ植物性って…… 草から乳出んのかよ .
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