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何だかんだと無事生チョコが完成した 本当ならココアパウダーとシュガーパウダーの2種類を作るはずが颯太の盛大なぶち撒けによって1種類しか作れなかった まぁ仕方ない…… 「颯太君とのチョコ作りは楽しかった?」 それから夜、作ったばかりのチョコを持ち朔夜んちに来た 『楽しいより片付けがヤバかった』 「片付け?」 『うん、颯太がココアパウダーをぶち撒けたんだ』 「あーあ……」 粉系の片付けがどれ程大変か朔夜は知っている 『……なんかいい匂いがする』 「分かる?俺も今日はチョコ作りしてたから」 『やっぱり?じゃあ早速食いたい!』 「ダーメ。夕食が先だよ」 『えー』 「それとも先にお風呂?俺?」 『ん、朔夜がいい』 「!!」 抱き寄せ背伸びしてキスをすると朔夜の顔が真っ赤っかになった 「一体どうしたの」 『別にどうもしてねーよ。先に朔夜って言ったろ?』 「……うん」 それから風呂を先に済ませ朔夜と晩飯 「…………」 『ん?何?』 「いや……」 やたら俺をじーっと見つめて来る朔夜 『そんなに見られると食いずらいだろ?』 「俺は24時間憂を見ていたいんだよ」 『やめろ』 残りを口の中に詰め込み朔夜より早く食い終わった 『……さて、チョコは?』 「ちょっと休憩したら?」 『デザートデザート』 「ちょっと待って。俺ももう終わるから」 『うん』 「…………何?」 『ん?仕返し』 今度は逆に俺が朔夜をジロジロ見てやった 「確かに見られてると食べずらいね」 『だろ!?やっと俺の気持ちが分かったか!』 「うん、成る程……妙に興奮するね。だから憂はいっつも反応がいいのか」 『変態!!』 一体何の話だよ!! .
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