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バレンタインも終わり、遂に颯太の大学受験合否発表が出た…… 「受かった!!!!俺受かったぞ憂!!」 『おお!おめでとう!』 「やべぇ春から短大生!マジやべぇ!!マジで受かったって!マジスゲェってばマジ!俺マジで落ちたかと思ってたのにまさかマジで受かるなんて!!マジで!!」 「うるせえ!!!」 颯太のマジマジを聞いて勝哉さんが吠えた 『とにかくお祝いだな!』 「おおっ!」 『3月入ったら自由登校になるしどっか飯食いに行こうな』 「今日は!?」 『すまんバイトだ』 「なら仕方ねーな。んじゃあ3月入ったら飯行こうぜ!勝哉さんも!」 「仕方ねーなぁ」 本当に嬉しそうな颯太 春から大学生か…… 「3月入ったらほぼ会わなくなるだろーし何か寂しいよな」 『うんうん』 「やっと卒業出来るぜ」 『……』 「……」 俺も颯太も勝哉さんの言葉を聞いた瞬間黙ってしまった 確かに高校を5年もやる人なんて滅多といない 「勝哉さんもお祝いっすね」 「おー」 やっと卒業出来る勝哉さん……本当にお疲れ様でした それから学校が終了し俺はそそくさとバイトへ 店に到着し、出勤準備をしていると社員の人に話しかけられた 高校を卒業したらどうするのかと…… ここのバイトを今後も続けると言うと、社員の人は納得した様子で仕事へと戻って行った どうやら今後のシフトについてどうしようか考えたかったみたいだ 確かに俺が抜けたらその分誰かが穴埋めしなきゃいけないしバイトもまた募集掛けたりしなきゃいけないし…… でも大丈夫、俺は辞めないから 「憂さんももう少しで卒業ですかぁ」 『うん』 それから久しぶりに隆弘君と一緒に仕事 彼も次は3年になるのか 「あ、俺他校に彼氏出来ました」 『え?そーなの?』 やはり付き合う相手は同性なのか 「はい、元々はセフレだったんですけどお互い落ち着くかーって事になりまして」 『へ、へぇ〜そうなんだ』 セフレ…… まぁ色んな始まり方があるよな 「飽きたら別れようって感じで付き合い始めたんです」 『その付き合い方にお互い愛情はあるの?』 「ありますあります!勿論じゃないですかー多分」 『あはは……』 まぁ付き合い方は人それぞれだ 飽きたら別れる…… 今はいいかも知れないけどいつか俺も朔夜に飽きられるかも 飽きられたらどうしよう…… ダメだ 本当悪い方ばかりへと考えてしまうこの悪い癖 本当うじうじすんなよ俺 .
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