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それから朔夜の額に手を当ててみるとそこまで熱は高くなくて…… 良かった 「昼過ぎに帰って来てそれから少し寝てたからね」 『いつから調子悪い?』 「朝起きた時ちょっと体がだるかったぐらい。学校着いてからかな」 『もっと早く連絡くれたら良かったのに』 「寝れば直ぐに治ると思ったんだよ」 『ったく……取り敢えずソファーじゃなくてベッド行こ』 「今なら憂の気持ちが分かるよ。一度横になったら動きたくなくなるね」 『だろー?』 「だけどちゃんと言う事聞くよ」 そう言って立ち上がり、朔夜は寝室へ向かった 『食欲は?』 「大丈夫」 『何か飲む?』 「さっき水分補給したばかり」 『何かして欲しい事ある?』 「キスして欲しい」 『何言ってんだよ』 横になってる朔夜にあれこれ聞いてみるが…… 俺がいると逆にゆっくり出来ないか 「家の中で2人共マスクだから何か変な感じだね」 『まぁな。んじゃ俺リビングにいるからゆっくり寝てよ』 「うん」 『何かあったら直ぐ呼んでよ』 「分かった」 こうして俺は1人でリビングへ…… さて、これから俺がやる事は…… やばい今は特に何も無いかも お粥を作っても俺の事だからきっと黒焦げにしちゃうだろうからと思ってただ火にかけるだけで作れちゃうIH対応の鍋焼きうどんを買って来た だから飯系は朔夜が起きてからにして…… 片付け…… 朔夜の部屋は常に綺麗だ 何かやる事はないかとソワソワしながら部屋の中を見渡してみるが本当に何もなくて 「……憂?」 『んん……』 朔夜に呼ばれて俺は目が覚めた しまった! やる事が無さ過ぎてソファーで眠り込んでしまっていた! 『……体調は?』 「うん、もう大丈夫。憂は?」 『俺は元気だよ。ごめん、俺結局何も出来なくて』 「そんな事ないよ。憂が近くに居てくれてるって思っただけで本当に良く眠れたよ」 『本当?』 「うん」 『なら良かった』 「そばに居てくれてありがとう」 『!』 そう言いマスクをしたままキスされた 「これ超邪魔」 『あはは……』 マスク越しでキス 仕方ないけど物足りないな .
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