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長い1日が終わった その後、合間を見て少しずつ荷物を朔夜んちへと運んだ 前からほぼ同棲状態だったからそんな大して変化は無いんだと思っていたけど、今まで自分んちにあった物が朔夜んちにあるのは本当に不思議で新鮮だった 『……え、今日うち泊まんの?』 「勿論」 そして高校生活最後の週末、朔夜が俺んちに泊まりに来た バイトから帰るとうちで待っていてくれた朔夜 「俺からすれば憂んちも思い出の場所だからね」 『そっか』 「あの汚かった風呂場やキッチンやら……本当色々思い出すといやー掃除しがいのある部屋だなぁって」 『汚くて悪かったな!』 荷物整理で部屋ん中ごった返したから今もかなり汚いけど!! 「キッチン用品も持って行っちゃったから出来ている物だけど……」 『ん、じゃあ早速貰うよ』 朔夜と一緒に遅い晩飯 『ちょっ!狭いから!!』 「くっ付いてれば大丈夫」 『触るな!!洗えねぇ!!』 「危ない!!」 そして狭い風呂場で一緒にシャワー 『狭……』 「大丈夫大丈夫」 セミダブルの布団で一緒に横になって就寝準備 『もっとそっち行ってくれよ』 「散らかってるし寒いし」 『ったく……』 後ろからぎゅーっと抱き枕にされちょっと苦しいが嫌な気はしない 「憂って本当温かいよね」 『そーか?』 「人間湯たんぽだね」 『その湯たんぽをやらしい手つきで触るのはどうかと思うけど』 「痛たたたっ」 朔夜の手をぎゅーっとつねり横目で睨んだ 『風呂ん時今日は疲れてるから絶対しないって言ったよな?』 「何の事?」 『とぼけるな!!この性欲モンスターめ』 「モンスターって……仕方ないよ。ほら」 『!』 硬いものが下半身に当たった 「俺はいつも憂に欲情してるんだよ」 『変態!』 「大丈夫大丈夫、壁薄くてももう少しで引っ越すし」 『そう言う問題じゃないだろ!!あっ……っ!』 「こっち向いて」 『んんっ!』 「これはこれで……我慢してる憂も堪らなくいいよね」 『……っ』 「好き」 図書室の時もそうだったけど、やたら思い出の場所に拘る朔夜 拘り方がこれって本当どうなの……? .
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