42/46

707人が本棚に入れています
本棚に追加
/642ページ
それからまた教室に戻り担任から卒業証書が入った筒を渡された 卒業証書…… 何度も思っちゃうけど、俺本当に今日で高校卒業したんだ それから担任からの少し長い話 相変わらず颯太は男泣き中 勝哉さんは…… お?珍しく担任の話を聞いてる きっと明日は大雪だ 俺はただぼーっとして卒業証書が入った筒をテーブルの上で転がしていた それから担任の話が終わり、最後の挨拶が終わった瞬間教室の中はいつも以上にわいわいと騒がしくなった きっと皆んな卒業出来たのが嬉しいんだ 「遂に卒業したな!!」 『お、おお!ってか颯太顔汚ねぇ!!』 「っせーな」 颯太の両目は泣き過ぎて腫れぼったくなっていて本当にブスだった 「浩介君も卒業式なんだよ今日!だから俺行ってくるわ!また連絡するな!」 そう言って教室を出て行く颯太 あの顔で浩介君に会いに行くのか…… なかなか根性あるな 「勝哉先輩!!!!」 「げっ!!」 そしていきなり教室に乱入して来た後輩曽我 「卒業しないで下さいって俺があれだけお願いしたのに酷いですよ!!!今直ぐに抗議しに行きましょう!!」 「うるせえッッ!!」 「ああっ!勝哉先輩何処に行くんですか!!」 「じゃーなチビ助!また泊まりでどっか行こうぜーッ」 『うわっ!』 そう言っていきなり俺を力一杯ぎゅーーっと抱き締めた ほ、骨が折れる!! 「ああっ!!この二股チビ!!!あっ!勝哉先輩待って下さいってばぁーッッ!」 逃げる様に教室を飛び出した勝哉さん それを即座に追いかける曽我…… きっと尾澤会長も朔夜と一緒に正門で待っているはず 頑張れ会長 曽我に負けるな そう思いながらふと携帯を見てみると、朔夜から連絡が入っていた 図書室で待ってるよって .
/642ページ

最初のコメントを投稿しよう!

707人が本棚に入れています
本棚に追加