1人が本棚に入れています
本棚に追加
「くらげ」
くらげは海のお姫様
白いオーガンジーのドレス
半透明のリボンが揺れる
泡立ちきらめく粒の中
硝子の靴でとんと跳ね
泡の鍵盤を鳴らしてる
光の粒や星明かりたち
透き通る飴玉にして食べている
静かにたゆたう透明なメロディー
手のひらサイズの水槽が欲しい
そこに小さな世界を詰め込んで 背徳の海に飲まれたい
そこは静かな夢の世界
くらげのようにゆらゆらゆら
そこだけ日常が揺らいでる
私とあの子の
内緒内緒のおはなしです
最初のコメントを投稿しよう!