ミカルの野望

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「十五で筆頭魔術師となりましたが、私はずっと引け目を覚えていました。身体に秘めた魔力の量があまりにも少なかったから。これでは、いざという時、国を守ることができない」  ミカルとアイリーシャはある意味対照的な存在だ。  強大な魔術を発動することができても、魔力の量の少なさから一撃必殺を狙うしかないミカル。  強大な魔術を放てないけれど、魔力の貯蔵量が多いことから、魔力が尽きるまで何度でも放つことのできるアイリーシャ。 「魔力の量は増えなくても、知識を蓄え、修練によって上を目指すことができる。近いうちに、私はあなたに追い抜かれる――誰よりも努力してきたのに、です」  そう告げるミカルの声の苦々しさ。  その奥に秘められているのはなんだろう。アイリーシャにもわからなかった。  ただ、彼が苦しみを覚えていた――それだけが伝わってくる。その苦しみは、理解できないものだったけれど。 「だから、聖獣を呼び出して契約しようと思ったんです。聖獣と契約できれば、魔力の量が増大するから」  若くして宮廷魔術師の筆頭となったミカル。彼の出世を喜ばない大人達は、陰でひそひそとささやき続けた。

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