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おいしそうに、お菓子を食べる姿がとても可愛らしい。白いレースをたっぷり使ったドレスを着ているので、天使のように見えた。
「私は、ダリアといいます。よろしくお願いいたします」
五歳だというのに、生真面目な挨拶をしたのは、紺色のドレスを着た少女。
紺色と聞けば地味に見えそうなものだが、光沢のある生地を使っていること、繊細なレースをスカート全体に重ねてあることから、とても華やかな雰囲気だ。
「……よろしくお願いします」
ダリアは年齢の割に落ち着いているように見える。この世界の貴族なら、このくらいできて当然だろうか。とりあえずダリアに合わせて挨拶をしてみた。
「このパイ、とてもおいしいの。ええと、うちの菓子職人にも作れる?」
「作り方を教わったら大丈夫じゃない? あとで、うちの菓子職人に聞いてみる?」
そう返すと、ミリアムはぱっと明るい顔になった。
「私とミリアムは、ずっと前から友達なの。アイリーシャも仲良くしてくれる?」
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