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『はい、時間あります。』
『じゃあ、食事でもどうですか?』
『いいですね。行きましょう。』
今でもはっきり覚えている。
私服に着替えてきた時の彼は、少し緊張していた。
そんな出会いの事を思い出していたら、あっという間に待ち合わせ場所に着いた。
「まだ来ていないのね。」
そしてスマホを取り出した時だ。
「だーれだ。」
後ろから声がした。
「だーれだろ。」
「知ってるくせに。」
クスクス笑いながら振り返ると、旬人がいた。
「早かったのね。」
「なにせ1時間前からいたから。」
「そんなに早く!?」
「仕事、早めに終わっちゃってさ。」
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