第1話 きっかけ

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どちらからともなく手を繋いで、ホテルの中に入った。 フロントから鍵を渡されると、旬人は私に鍵を差し出した。 「先、行ってて。」 「うん。」 彼はモデルだから、女性と一緒にいるところをあまり見られると、可哀相。 だから私はなるべく、彼の近くには、いない事にしたのだ。 部屋に着いて、私はカバンを置いた。 その時だった。 「ごめん、待たせて。」 旬人が部屋にやってきた。 「ううん。全然待ってないよ。」 「本当に?」 旬人は後ろから私にキスをした。 「ん……」 熱いキス。 もうたまらない。
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