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「…明日帰るの?」
「…そうだけど。」
「今度会えるのはいつなの?」
「…時間ができたら連絡する。」
そう。
もう、この人はトップアイドルの仲間入りを果たしている。
あの、嘘つきアイドルDoor the Mのせいで。
「……ふーん。」
「なんだよ。さっきまで可愛かったのにその可愛くない反応は。」
「別に。」
くっついた胸板を思いっきり押して距離をとった。
だけどまた距離がゼロになる。
「周音。ほら。」
「……なによ。」
「一緒にいる時間は、素直になるんだろ?」
「……………」
「ほーら。」
ゼロになった距離。
些細な抵抗で俯いてる私。
でも落ちてくる声は、極上の悪魔の囁き。
促されるまま上を向くと、待っていた天使の笑顔。
そして、極甘のキス。
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