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母は、イエスかノーかの二択を常に突きつけてくるような、きっぱり、はっきりの人なのだ。
だけど、一花にとっては、バリバリ家事をこなしている姿より、困っている美代の方が親近感を覚えてしまう。
「分かったよ。おばあちゃん、届けて来る。あの人たちにお世話になったのは、他でもない私なわけだし」
正直、鼻もちならないタイプではあるが、見た目だけは、眼福モノだとポジティブに考えて、一花は更に坂の上の彼らの別荘へと向かったのだった。
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