父親と母親②

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父親と母親②

私は、子供の頃、学習塾に通っていた。 迎えがお母さんである事に安堵するくせに、 父親だったりすると、おみくじで云えば大凶を ひいたかのように、テンションはだだ下がる。 全然嬉しくない。。。 最近、実家に帰る事があった。 父親以外に、母親、叔母、妹と、私が居たが 台所で掃除をし始めた母。そこへ、颯爽と、 現れた父親。 父親「ただいま。」 私達「おかえり〜」 父親「お母さんに、お茶🍵ってゆってよ」 帰ってくるなりのオーダー。 ここに、女子が3人居るのにもかかわらずだ! 人選までしてきた。。。笑笑 私は、「お母さ〜ん。お茶くれ!って、ひろしさんが云ってるよ〜」 母「あんた達が煎れなさいよ!」 私「馬鹿だなあ。。。お母さんじゃないと意味が無いんだよ。アタシじゃ意味がないんだよ。お母さんがワザワザ煎れたお茶だからいいんだよ?」と諭した。 叔母 妹「おおおおおおおおお。大人だ。」笑笑 母は、お茶を淹れてくれました。                     「誰が煎れたって同じなのに。」と、云いながらも顔はちょっと照れていた。 でも、その時思った。 必要とされてない感じは結構寂しいもんだなと。 あの子供時代の、あの感情が甦る。。。   父は、あの時、どう感じていたのかな? 父親に、ちょっと侘びたい気持ちになった。
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