プロローグ

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少しだけ熱を帯びた、初夏の風が吹く土曜日のお昼前――商業施設のエントランス。 そこに佇む一人の男性の前に、私は歩み寄る。 彼は顔を上げると、僅かに口許を弛め微笑んだ。 「初めまして、滝本麻理香です。今日は一日よろしくお願いしますね、杉崎さん」
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