まだきみがいた

10/12
前へ
/12ページ
次へ
  思わず出てしまった言葉に戸惑うと同時に、なにかひっかかりを覚えた。    いったいなんだろうこれは? 「ごめんって……まったく友達じゃないんだからさ~」  部長は何やら小言を並べていたが、わたしはひっかかりの原因の究明に完全に気持ちがいっていたので、ほとんど聞いていなかった。  机。蹴る。ごめん。  何度も反芻する。    そして……わかった。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加