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「いやあ。俺でもどうにかできると思うんだけどさ。君のほうが詳しいじゃん?いや、念のためね。これ直して」
文末以外は聞かなかったことにして、笑顔でわかりましたと返事をした。
作業に取り掛かかると、原因はすぐにわかり何度かキーボードを叩く。
ものの数秒で不穏分子を全滅させると、画面は平穏を取り戻した。
「ありがとねー。いやあ、やっぱりその方法だったか~」
延々と続きそうな言い訳を、愛想笑いで受け流し、辞去しようと身じろぎをした。
その時。
あやまって部長の机の脚を蹴っ飛ばしてしまった。
「あっ!ごめん」
気が付いたらこんな言葉が口から飛び出していた。
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