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電脳闘神ガイッドマンの居る日常
僕の両耳に『ヒーローの夢』が流れる。
32歳の僕は25年ぶりに見た『電脳闘神ガイッドマン』にすっかりハマった。まさか32歳になって、ガイッドマンの主題歌をイヤホンで聴きながら会社に行くとは思いもしなかった。
電車から降りて駅を出、少し歩いて高層ビルに辿り着くと、ビジネスバッグからIDパスを掲げる首紐を引っ張り出して、駅の改札機とほとんど同じ構造の出入り口の読み取り機にタッチして警備を通過し、会社に入る。
僕はコンピューター及びセキュリティ関連製品の開発販売会社に勤めている。
エレベーターに乗って上階に向かっていると、自分がどうして情報セキュリティ会社に就職したのか気が付いてくる。
ガイッドマンが好きだったからだ。
パソコンの前に着くと、仕事は真面目に行っているのだが、頭の中はガイッドマンのことでいっぱいだ。
ガイッドマンの全話配信は、現在24話まで到達している。
現在の『電脳闘神ガイッドマン』は、主人公・夢人の仲間の勝頼や康子がプログラミングして製作した「コミットアームズ」によって、ガイッドマンが劇的にパワーアップしている。
ガイッドマンの盾「ファイアウォール」とガイッドマンの剣「デバッグブレード」は、合体すると「電導激闘剣ガイッドマンエッジ」になり、第5話で煉獄怪獣インフェラーを倒した。
ガイッドマンを空から援護するジェット機「ストームジェット」は第4話の烈風怪獣サイクロンプスとの空中戦で大活躍して、航空機を墜落させようとしたシャアルシファーの野望を打ち砕いた。
ガイッドマンを水中から援護する潜水艦「タイフーンサブマリン」は第6話の海棲怪獣ハリケンガーとの水中戦でガイッドマンをアシストして、タンカー衝突事故を未然に防いだ。
ガイッドマンを地上及び地底から援護する戦車「トルネードドリラー」は第7話の穿孔怪獣アナホルン戦で大活躍。ガイッドマンと共に空を飛ぶように地中を縦横無尽に突き進み、アナホルンを撃破。地下鉄の開通を阻もうとした敵の陰謀を阻止した。
そしてストームジェット・タイフーンサブマリン・トルネードドリラーは第8話で合体して「電導風神ウインドキセノン」となる。復活したサイクロンプス・ハリケンガー・アナホルンとの3対1の戦いに苦闘していたガイッドマンを窮地から救った。
第9話では、ウインドゼノンに対抗したサイクロンプス・ハリケンガー・アナホルンを3体合体させた三位超獣ルクロンガーを猛司が創ってガイッドマンとウインドキセノンを苦しめるが、今度はガイッドマンとウインドキセノンが合体して「疾風闘神ブラスターガイッドマン」となって、必殺光線のストームガイッドブラスターでルクロンガーを倒した。
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