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だが、しかし。
いつ終わるともしれないこの毎日に、俺は、だんだんやさぐれていった。
もう、こんな毎日は、嫌だ。
早く、もとの世界に帰りたい。
くそ生意気な、可愛いげのないガキどもに囲まれて、やる気もなく暮らしていたあの頃が懐かしい。
こんな爛れた世界からは、一刻も早く、おさらばしたい。
そのためには、俺をこの世界に連れてきたあの大男を探さなくては。
俺は、客たちに男の似顔絵を描いて見せて回った。が、誰も、心当たりのある者はいなかった。
しかし、俺は、諦めなかった。
生きて、必ず無事に、もとの世界に帰る。
バックヴァージンを守りつつ!
そう、決意している俺の日常に変化があったのは、この世界に来て3ヶ月と少しが過ぎた 頃のことだった。
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